もりたのおもしろいものたち。

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平日毎日更新ブログ。音楽と広告とおもしろいものと、しょーもない雑記のはなし。

もりたの広告のお話。「ンダモシタン小林」

 

 どうも、もりたです。

 僕、実はコピーライター養成講座っていうのに通っているんですが、そこそこ成績が悪いんですよね。困った。すごく困っています。いまは至極まっとうな仕事をしているんですが、なんならっていうか絶対コピーライターへの転職活動も考えながらその養成講座に通うことにしたんですが、すこぶる成績がふるわない。ピンチなんです。そこで、講師の人たちの8割くらいはコピーの上手くなる方法は、自分の好きな広告のどこがなぜ好きなのかを分解していくことだと言っていました。それなら、広告の話をブログでしてやろうと思い立ったが吉日。その日にやろうとして、3ヶ月くらい忘れてました。コピーライターになるために、がんばるぞ。

 

 そんなわけで、広告のお話始まります。

 

 

 

「ンダモシタン小林」

 

 ンダモシタン小林は、宮崎県小林市が制作している移住促進PR動画。ンダモシタン小林という謎のフランス人が、自然と人情豊かな小林市のことをしっかりとPRしてくれるのだが、その動画にはある秘密があって、、

 

 

www.youtube.com

 

 

 

 ネタバレがありますので、以下は視聴なさってからご覧下さい。

 

 

 

 実はンダモシタン小林さんは、フランス語ではなく西諸弁で話しているというトリックが隠されている動画です。これ本当に気付きませんよね。ずっとフランス語だと思って聞いていましたもの。「ンダモシタン」というのも、「んだもしたん」という西諸弁で「おやまぁ!!」という意味。すごく丁寧に作られていて、「ところで気づいたものだろうか。私がここまで西諸弁で話していたことに」と言われた瞬間、やっと音に耳が集中するようになって、日本語で喋っていたことに気付くんです。それでも、あまり多くは聞き取れないけれど。親が九州生まれの僕でも、聞き取れないレベル。

 

 そんな大掛かりな仕掛けを用いて、この企画を制作したのが電通の越智一仁さんと電通九州の村田俊平さん。本当に素敵な動画を制作されたと思います。数々の賞も受賞しており、僕の中では2016年を代表している広告として心に残るほどに。そんなンダモシタン小林ですが、先程も言いましたこの大掛かりな仕組み、かなり計算されて制作されたものではないでしょうか。思いつきは、もしかしたら会議の途中で西諸弁がフランス語にしか聞こえない、そんな笑い話から始まったのかもしれませんが、その1つのトリックを1つのPR動画へと昇華させるまでには緻密な計算があったに違いません。

 

 まずは、CMとWeb動画の違いについて話させていただきます。多くの人が分かるとおり、多くのCMは「出オチ」です。あんな15秒や30秒もの短い時間で起承転結を成立させることは大変難しく、さらにはCM時にテレビのチャンネルを切り替えるザッピングが多くなり、CMには一瞬で目を引きつけるということへの重要性が強くなり、その多くが出オチになってしまいます。そして、CM最大のネックと呼ばれるのが受動性であること。好きでCMを見てる人なんか、この世に変態か変態しかいません。そんな2つの欠点をうまく、カバーできるものこそがWeb動画です。時間に限りがなく、自分から視聴するという能動性。Web動画にも欠点はありますが、この2つが大きな利点であることは間違いないです。

 

 そんなWeb動画の利点を最大限に利用したこの「ンダモシタン小林」です。視聴時間が長ければ長いほど、人はその動画に期待してしまいますが、その期待をいい意味で裏切るオチなので心配ご無用。ですが大きなオチに気付くまではこの動画はただのPR動画です。そんな動画ですが衝撃の結末と書かれていれば最後の最後まで見てしまいます。そして、多くの人が動画に対して衝撃の結末と言われていたり、騙されたと誰かが言っていたなら、で見ることに集中してしまいせんか。

 

 どこかに伏線があるのではないか、と疑いながら小林市の豊かな自然や人に目が奪われてしまいませんか。動画のトリックで、音に秘密がある。そう初見では考えにくいのではしょうか。そんなトリックによって、私たちは小林市の美しさを集中しながら見るようになってしまいます。わかったあとも、西諸弁を聞きたくてもう一度見てしまいます。そんな様々な接触効果を生んでいます。

 

 そして、このトリック。小林市の人には丸分かりだと思いますが、この動画は移住促進PR。問題なしです。もしかしたら、フランス語が分かる人は最初は怒ってしまうかもしれませんが、最後には「騙された!!」と笑ってしまうのでセーフでしょう。多くの人は自分が騙されてしまったものに対して、拡散します。この動画は、SNSで大きな反響を呼びました。そこまで計算されて制作されていたこそ、この動画は日本中で人気になったのではないでしょうか。

 

 こういう動画が地方で出てきて、すごく日本全体が活性してきたんだなぁと思います。大分県の「湯~園地」や滋賀県石田三成CM。そういったものが増えてきて、日本がより楽しくなってきたように感じます。

 

 これからも、どんどん増えていけばいいのにな。

 

 

 

 いかがでしたでしょうか。広告のお話。素人がない知恵振り絞っただけなので、もしかしたら甘い考察にも感じるでしょうが、そこは申し訳ございません。どんどん広告を見ていって、上手くなっていきたいと思います。

 

 こちらからは以上です。

 ありがとうございました。