もりたのおもしろいものたち。

雑記:若いのには賞賛にならないし、老いたからは言い訳にならない。

 

 予約投稿していたものを取り消して、ひとつ真面目なものを。

 真面目なことを書くのは恥ずかしいけれど、忘れないように。

 

 今日、曽田正人さんの「Capeta」を読んだ。最近曽田正人さんの漫画は「め組の大吾」、「昴」と読んでいて、天才の描き方が上手なこととものすごく熱い漫画を描く、という印象を受けていて、これはまた他の記事で書き上げたい。Capetaはカーレースのお話なんですが、ひとりの少年がカーレースの最高峰である「F1」に出場することを目指していく物語です。そのなかで、彼はその天才的な走りをこの若さでと賞賛を浴び続けるのですが、僕のなかで「この若さで」という言葉がひっかりました。

 

 この若さでこんなに凄いなんて、って言われて嬉しいんだろうか。若さというのは褒めるべきものではない。僕だって昔は若いほどいいものだと思っていました。最年少で何かの賞を受賞する。そんなのに憧れていました。でも、思うんです。若いからって褒められても嬉しくないなって。養成講座に通っているのでそこでも自分より若い奴には負けたくないなんて思っていたんですけど、そんなの小さいし、そもそもそんな講座のなかで優越を競っているよりもそれより遥か先にいるプロにも負けたくないじゃないですか。若いっていうのは、スタートが早かっただけ。それは勿論有利であるかもしれないけど、じゃあ、スタートが早かったやつには一生勝てないの?そんなわけないじゃない。そいつが2倍の速さで成長するなら、そいつの10倍速く成長して、追い越してやればいいだけ。そうしないと、勝てないんだから。

 

 僕が夢を持ったのは遅かった。今からスタートしても遅いかもしれない。でも、いまスタートしなくちゃあとはただただ遅れていくだけ。今が最速。ここからどれだけしんどくても、あいつらをぶっ倒したかったらやるしかない。もう若くないなんて、言い訳は言いたくない。僕がCapetaの登場人物がかっこよく見えたのは、若いのにこんな才能があるからじゃなくて、ただ最速で夢に向かって走ったらそんな結果になっただけ。そういう部分が良い。若いのにすごいとか、老いたけど全盛期はすごかったとか、そんなんじゃなくて今、世の中で一番になりたい。そして、老いても一番のまま死ぬまで走り続けたい。

 

 

 僕は、そんな生き方がいい。

 

 

 そんな文章を書こうと思いながらシャワーを浴びたら、パンツ前後ろ逆でした。