もりたのおもしろいものたち。

ラーメンズのコント「シャンパンタワーとあやとりとロールケーキ」のあやとりの部分が素晴らしいので説明させてくれ。

 

 トライアンドエラーの面白さ。

 

 最近ラーメンズのコントを久しぶりに見直していたんですが、やっぱり名作は何度見ても飽きないというか何回見ても笑ってしまいます。僕は「シャンパンタワーとあやとりとロールケーキ」という作品が超好きなんですが、このあやとりの部分がとんでもなく面白いんですよね。かなり前に紹介していた、「風と桶に関するいくつかの考察」が全体的な構成の話だとすれば、今回はネタとしての構成が素晴らしい。

 

mypiyo.hatenablog.com

 

では、まず、こちらをご覧ください。

 

シャンパンタワーとあやとりとロールケーキ」

 

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 いやー、おもしろい。おもしろすぎるでしょこれ。「シャンパンタワーとあやとりとロールケーキ」という名前通りシャンパンタワーとあやとりとロールケーキの3パートに分かれていますが、シャンパンタワーは結構導入部分的な意味合いですよね。本番はあやとりから。あの紐ひとつでどこまで笑わせるんだよってくらいに笑いました。で、このコントのあやとりの部分の何が面白いかって、「トライアンドエラー」なんですよね。あやとりを全く知らない男小林賢太郎に、片桐仁が一生懸命教える。それだけなんですが、これってよくよく考えると2つ笑いのできる部分があるんです。

 

 そのひとつ前のやりとりで失敗したところ。そこをどう切り抜けるかで笑いになるし、そこを切り抜けたらまたどこかで失敗して笑いになる。1つのやりとりで2つ大きな笑いが生まれる箇所がある。そして、小さい笑いを細かく入れることも忘れない。そうすることで、全体的な流れが良くなる。このコントかなりテンポがいいんです。同じことを何度も繰り返しているのに、だれていない。ゆっくりとゆっくりとあやとりのやりとりができつつある状態になっていくのがとても面白い。片桐仁がどうやって切り抜けていくのか。次はどこで失敗するのか。ただのあやとりにいろんな笑いが生まれるスペースがある。それがとても気持ちいいんですよね。

 

 あと、小林賢太郎の最後の決めポーズがいい。

 

 それだけです。