もりたのおもしろいものたち。

MVを見る男。Franz Ferdinand「Take Me Out」

 

(見る前)

 彼らの曲でワッドゥユッドゥユッドゥユッワーみたいなしか曲聴いたことがなかったので(Do You Want Toでした)他の曲を試しに聴いてみた。Franz Ferdinand自体はYahoo!知恵袋おすすめバンド教えてくださいみたいな質問の答えにいた気がする。万物の真理はYahoo!知恵袋にある。

 

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 とりあえず、55秒までは見て欲しい。世界が変わるから。正直あんまり最初は好きじゃなかったんだけど、ここからの展開はかっこいい。転調とかいうんだろうけど理論は全然わからない。ただただ狂ってる。このシュールでおしゃれな雰囲気がたまらなく好き。だから2回目からは最初の穏やかな部分も好きになる。小奇麗にまとめた爽やかロックバンドだよ~~~っていう落ち着きからの首絞めバックドロップくらいの急転直下。そりゃあたまらんわ。こんなにも雰囲気が変わっているのに、前半と後半で使ってる素材は結構被ってるんだよね。ここも、監督の手腕が光ってる。

 

 実は1分11秒くらいに「art」から「anti-art」に切り替わるシーンがあって、そこがこのMVの一番大事な部分のような気がした。あんまり美術に明るくないんですが、ダダとかシュルレアリスムっぽい雰囲気がプンプンするじゃないですかこの映像。現実をぶっ飛ばしたような狂った表現。元からシュルレアリスムがすげー好きだから、この映像が好きなのかもしんない。そこで、話は戻るけど、前半のいわゆるマトモな部分と後半のぶっ飛んだ部分の素材が結構被ってるってさっき書きましたよね。つまり、「art」から「anti-art」に切り替わる表現はただの皮肉で、一応ここから線引きしといてあげるけど中身は変わってないからなって言われてる気がする。

 

 お前らのなかでどこまでがおしゃれなアートで、どこからが狂人の落書きなんだよ。

 

 結局アートの本質ってなんなのよ

 

 なんかそういう風に言われた気がしました。

 

 MV深読み学会からは以上です。