もりたのおもしろいものたち。

8月24日「午前三時」

 

 午前三時。いま、眠れずに夜を過ごしてい日本中に何人いるのだろうか。わからないが少なくはないだろう。けれど、多くもない。そんな気がする。ただ眠れない人、何か不安に怯えている人、興奮して眠れない人。いろいろな人たちが、この寝静まった夜を過ごしている。なんだかとても良い気分になる。もしかしたら、半分ほどになった缶チューハイのせいかもしれない。夜はただただ更けていく。夜と朝の間はわかるが、果たして夜の真ん中はいつなのだろうか。夜が更けていくから夜が明けていく。その瞬間はいつなんだろうか。断続的に夜が連続している地球でこんな話は無駄かも知れない。なんか名言があった気がする。「カムチャッカのおじさんが枕元にメガネを置く頃、ニューヨークの若者は靴ひもを結ぶ」とかそんなの。なかったっけ。「シアトルのお姉さんが夜中にメルカリをしているとき、鹿児島の瀬戸内寂聴は朝日に拝む」何を言っているのかわからないと思うが、ようはまだ残っているストロングゼロを飲み切りたいだけだ。これを飲み終わったら、寝れる気がする。