もりたのおもしろいものたち。

もりたの広告の話。「iPad ProのCMの最後の一言が素晴らしすぎる」

 

 どうも、もりたです。

 

 僕、Appleの広告すごく好きなんですよ。やっぱり洗練されたスタイリッシュさがあってそれこそ私たちがAppleのブランドに求めているものを裏切らないんですよね。そこがとてもいい。代表的なものとしてあげるならば、「iPod」が発売された時の「1,000 songs in your pocket」とか。

 

「1000 songs in your pocket」の画像検索結果

 

 これはCDをたくさん持ち歩いていたあの時代を知っている人たちならば、グッとくる言葉。そして、その表現をあなたのポケットに1,000曲も入りますよという一文にまとめるセンスの良さ。最高ですよね。

 

www.youtube.com

 

 iPodの関連では、他にもカラフルな背景をシルエットの人たちが踊るあのCMもめちゃくちゃ良かったですよね。あの説明不足かと思える程に少ない情報は、こちらの興味をどんどん持たしてくれます。いま、書いてて思ったんですが、説明が少ないからこそ広告がスタイリッシュな魅力を持ち始めると思います。日本のCMって説明が多いものが結構ありますよね。それが日本人らしさかもしれませんが。そういうCMたちが多い中、AppleのCMが一際目立つのは当然かもしれません。

 

 そんなAppleの広告ですが、もちろん嫌いなものもあります。主要な駅に貼られた綺麗な写真があってiPhone 6で撮影」って書いてある広告ありましたよね。あれ、わざわざ日本語で書く必要ありました?ないですよね。「shot on i Phone 6」っていう英語版のままのほうが良かったんじゃないですかね。あの日本語が書かれてるだけでAppleの持つブランドが一気に崩れてしまったように感じてしまいます。わかりやすく言えば、「ダッサ」って見た瞬間思ってしまったんですよね。私たちがAppleの商品を持つ、使用することにおいて大事な点はまさしくそのブランドが好きかなんだと思います。洗練されたスマートなデザインが物語るように、Appleを持ってカッコつけたい。そんな思いが強い人たちが多いと思います。

 

 最近で一番ダサかったのは、「iPad」のあの白い背景に1人たって、いろいろ問答するCMですよね。

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

 これは逆にダサくすることで、親近感を持たせて顧客層を広げたかったんじゃないかなと勘ぐってしまうくらいめちゃくちゃダサかったですよね。こればっかりは譲れません。断言します。クッソダサい。説明不足がスタイリッシュさを出すと言いましたが、このCMは説明過多アンド過多。本気で一時期Apple嫌いになりそうなくらいにダサかったです。ビビった。これまで作り上げてきたハードルこそが高いからこそ、急な方向性の転換はめちゃくちゃがっかりしました。

 

 なので、Appleの最近のCMにはあんまり期待していなかったんですが、今回のCMは度肝抜かれるほどに素晴らしかったんです。はい、やっと本題に入ります。

 

 これです。

 

www.youtube.com

 

 これ、僕めちゃくちゃ好きなんですよね。少年がiPad片手に宿題したり友達と連絡したり様々なことをしながら街を駆け巡るCM。何を言っても、一番最後の一言が素晴らしすぎる。母親であろう人から「コンピュータで何してるの?」と問いかけられた時に少年が「コンピュータって何?(What’s a computer)」って問い返すシーン。最高じゃないですか。この一言に全てが集約されているんですよね。iPad Proをコンピュータの延長線上の存在であることを知らない子供たちネイティブなデジタル世代の登場。AppleiPad Proがコンピュータとしての枠を超えて、さまざまな機能を持つ新たなデジタルであることの表現。コンピュータって何?という一言にそれだけの意味が込められているように感じました。説明不足アンド不足。だからこそ、スタイリッシュかつクール。綺麗な映像は説明もないのにiPad Proの可能性を示唆していて、そして、ブランドが持つ魅力は最後の一言で引き立てる。僕が求めていたAppleの広告がここにありました。

 

 このCM嫌いな人も多いとネットでチラっと見かけたんですが、まぁ言うならApple特有のキザな感じが鼻につくCMであることは間違いないですし、その雰囲気が合う合わないはあると思いますので仕方ないと思います。ただ、僕はこのCM最後のコピーであった「コンピュータって何?(What’s a computer)」がiPodの広告に書いてあった「1,000 songs in your pocket」のような洗練された一言で仕留める。そんな遺伝子を感じ取れたので、まだまだAppleも捨てたもんじゃないなと思いました。

 

 こちらからは以上です。

 

 ちなみに、この文章はWindows Vistaによって書かれています。

 あたらちいぱそこんほちい。