もりたのおもしろいものたち。

もりたの広告のお話。「life is electric」

 

 どうも、もりたです。

 

 世にいる多くの広告製作者達が憧れる賞があります。「カンヌ国際広告賞」です。カンヌといえば、レッドカーペットで有名なカンヌ国際映画祭を想像される方も多いと思いますが、こちらは広告の世界的なお祭りであり、要は「今年、世界で一番面白かった映画を決めよーぜ」っていうお祭りなんです。妻夫木聡北川景子主演の「ジャッジ!」に登場しているサンタモニカ広告祭のモデルになったものですね。あの映画は本気でお勧めします。今度記事にします。僕がこのブログで一番最初に書いたOKGoのMVや一時期大人気だった「マツコロイド」も、カンヌで受賞しています。近年の受賞作を見ていると広告というものが時代とともに多様性を持ち始めていることがよくわかるのでぜひ興味のある方は。

 

 

mypiyo.hatenablog.com

 

 

 今回は、2016年においてカンヌ広告祭デザイン部門において、日本勢初のグランプリを受賞しました、パナソニック「Life is electric」についてお話ししたいと思います。

 

 Life is electricは、パナソニックの商品である「エネループ」の広告の主題であり、プロダクトデザイン・イベント・CMなど多岐に渡るプロモーションで行われました。わかりやすい動画がありますので、そちらをご覧ください。

 

 

www.youtube.com

 

 本当にこれすごく良くないですか。僕、最初に見たときになんて優しい動画なんだろうかって思いましたもの。電気という目に見えないものを、かわいくおもしろく21個の方法で充電することによって可視化するというプロジェクト。僕がこれをすごいと思ったのは、電気の価値観を覆したこと。充電を日常にありふれた風景に落とし込む。たったそれだけで世の中にあふれている電気が、なんの変哲もないエネループが、なんだか少しだけ愛らしくみえるんです。ハムスターがためた電気。野球部が走ってできた電池。朝日の太陽光。それらが同じ電気であるのに、すべてが違うものに見えてくる。

 

 僕たちにとって、電気はもう当たり前の存在になっています。「電気・ガス・水道」よく言われるライフラインに数えられるほど。スマホだって、充電できてないだけで不安。企業サイトにも掲出されている言葉で、コミュニケーションもテクノロジーも電気を通して動いているというものがあります。本当に時代をよく見ているなぁと感動しました。

 

panasonic.jp

 

 そんな時代のなか、パナソニックは目に見えない電気を大切にしてほしい、という願いを込めてこのプロジェクトを行いました。実際に企画・製作した電通もやっぱりすごい。身近にありすぎて、大事さを忘れてしまう。そんな僕たちを叱るわけでもなく、優しく「ほんとは電気って可愛いんだよ」語りかけてくるアプローチも巧み。

 

 あと、プロダクトデザインがとても可愛らしくて、すべて21個あつめたくなるようなデザインをしています。こちらも企業サイトにすべて掲載されているのでぜひご覧になってください。(下のURLはプロダクトに直接飛びます。)

 

panasonic.jp

 

 もう可愛い以外に言葉が出てきません。

 

 ありふれた日常を充電に変えることで、電気が可視化され、ただの電気が可愛くも美しくも面白くも見える。だから、ちょっとだけ電気を大切にしたくなる。そんなパナソニックの「life is electric」いかかでしたでしょうか。

 

 僕にとってカンヌで受賞するのも納得のプロモーション、デザインでした。

 

 こちらからは以上です。

 ありがとうございました。

 

 企業サイトの音楽ずっと聴いてたらはまってしまったので、作曲者わかる人いましたら教えてください。