君に250円を使わせたい。(1)モーモールルギャバン「POP! 烏龍ハイ」「裸族」
どうも、もりたです。
最近好きな曲っていうただ好きな曲をアホなコメントをつけて更新するだけでしたので、ちゃんとした音楽の紹介記事を書いていこうと思います。で、今回思いついたのは君に250円を使わせたい。っていう記事です。ものすごくわかりやすい。最近の音楽市場ってすごいなぁって感心してて、1曲だけiTunes storeで買えたりするんですよね。それも250円くらいで。それって革命的じゃないですか。僕みたいな、このアーティストの1曲だけ好きみたいな人でもそのミュージックだけを買えるってこと。アルバムの中にある1曲だけが好きとか。そんな人でも、気軽に音楽が買える時代なわけでして。逆に言えば、そのアーティストについて何も知らなかった人が、その1曲だけを買って、はまって、ファンになる。そういう可能性だってあるわけで。
それがすごく素敵だなぁって思います。
そんなわけで、今回は君に250円を使わせたい。
音楽の記事な癖して、その音楽を聴いてもらうためにつらつらと文章を書いていく試みです。
それでは、第1回どうぞ。
モーモールルギャバン公式アカウントから引用。
みなさんは、モーモールルギャバンというバンドをご存知でしょうか。さっきツイッターで探してきた画像ではあのキルラキルを担当していた、すしおさんが描いているめっちゃかっこいいイラストがあったんですが、実物はその80倍くらい変態です。なんなら80倍で控えめに言ってます。そんなモーモールルギャバンなんですが、いまは紆余曲折あって3ピースバンドとして活動中。3ピースバンドといえば、ギター、ベース、ドラム。っていうイメージが強いですが、この3人は違います。ドラムゲイリー・ビッチェ、キーボードユコ=カティ、ベースTーマルガリータ。名前も相まって、何がなんだか訳のわからない文字の羅列が生まれてますが、ただのバンドメンバー紹介で、暗号ではないので安心してください。
そんな変則的3ピースバンドなわけですが、曲の仕上がりとしても変態的です。歌詞にもパンティーが出てきたり、パンティーが出てきたり、安田美沙子が出てきたりします。モーモールルギャバンにはまってもらえたらわかってもらえるんですが、僕の言っていることにはなんの偽りもないです。100%事実。そんな彼らの音楽のジャンルは「JPOP」あまり音楽のジャンルがわからない僕なのですが、彼らが自称しているならそれは「JPOP」なんでしょう。心地よくもたまに暴れるキーボードのメロディー、暴れるようなドラム、それを支えてたまに暴れるベース。こいつら暴れてばっかりだな。でも、それでいて切ない。切な変態。時折顔を出してくるノスタルジーが、モーモールルギャバンの人気の秘密なのかもしれません。
そんな切な変態であるモーモールルギャバンから、今回は2曲ご紹介します。
なんで2曲かというと、どうしてもどっちも紹介したかったからです。もしも、両方買ったなら1回目から500円を使わせてしまうので、この企画が滅びます。好きな方を買ってくださいね。
「POP! 烏龍ハイ」
モーモールルギャバンデビューアルバム「野口、久津川で爆死」の2曲目。インディーズ時代のアルバムなんですが、名前に反して名盤。「琵琶湖と君とメガネ」「ユキちゃん」「コンタクト」「サイケな恋人」と、他の曲も粒ぞろいの名作。「ユキちゃん」はただ変な踊りをしながら、ユキちゃんのことを可愛いと言いまくるMVが一時期人気になってました。もう見れなくなって残念ですが、踊れるようになろうと頑張っていた時期もあります。そんな名盤に隠れた名曲として潜み続けた1曲こそが、「POP! 烏龍ハイ」
さっき、モーモールルギャバンのことを切な変態なんて言ってしまいましたが、この曲はすごく爽やか。そして、その爽やかさが裸足で疾走する。ばーーーっと駆け抜けていく。さらには、気分が高揚するアップテンポ。個人的には森見登美彦の「夜は短し歩けよ乙女」のテーマ曲になっています。歌詞もすごく素敵で、「あなたの香りに 青春の日々の面影」「知らず知らず酔わせて 朝まで」「ハートに火をつけ 踊れよ 踊れ」「水色の恋 酔わせてこのまま 日が昇るまで」さっきまでパンティーパンティー言ってた奴らとは思えない歌詞ですね。僕はこの曲で、モーモールルギャバンにはまってしまいました。ドラム、ベース、キーボード。全てが合わさって、心地よくアガる曲。そして、曲が終わるとともに、少しだけ切なくなります。酔いが覚めた次の日の朝みたいに。なんとなく夜に聴くのをおすすめします。
さあ、打って変わってアホな曲。2ndアルバムであり、メジャーデビューアルバムでもある「クロなら結構です」の3曲目に収録されている1曲。ユキちゃんのことが好きすぎてユキちゃんの赤ちゃんに恋をした「ユキちゃんの遺伝子」、実は短編映画化されている「悲しみは地下鉄で」、パンティー泥棒のことをそのまんま歌にした「パンティー泥棒の唄」アルバム名であるクロなら結構ですは、黒色パンティーは結構ですという意味。やべえ。そんなアルバムに引けず劣らずの曲名である
裸族
裸族。裸の族。服をまとって生きている人達よ、もっと裸になって気楽に生きろよ。と、伝えてくる1曲。モーモールルギャバンの「切な変態」らしさがすごく発揮されています。前半はすごくわちゃわちゃしている感じなんですが、後半は溢れんばかりの哀愁が伝わってきます。そして、モーモールルギャバンのすごいところは、前半と後半でもまったく同じことをメッセージにしているんです。どちらにしても、ただ裸になって、気楽に生きろよ。そういうメッセージが前半と後半ではまったく違うように聴こえてくる。なぜか元気になれて、どこか切なくなる1曲。歌詞もすごく素敵。
「 君は静かに 瞬きもせず
後悔はしないって言って 飛び込んで
溺れて沈む 藁をも掴む
服を脱ぎ捨て 少し軽くなる 」
そして、僕が人生で大事にしている言葉こそが次の歌詞。
「 裸になれよ 夜はこれから
この街で 一番馬鹿になれよ 」
ラスト、ボーカルのゲイリー・ビッチェが大声で「裸になれよおおおおおおおおおおおおおおおおお」って叫ぶんですが、好き勝手自分の音楽をやっているモーモールルギャバンがそう言うからこそ、心に染みてくるんだと思います。
そんな2曲の紹介でした。
モーモールルギャバンは他にも大好きな曲いっぱいあるんですが、今回はこれだけにしておきます。
ちなみに、2つのアルバムのアートワークは中村佑介さん。夜は短し歩けよ乙女の表紙を書いていたりと、素敵な絵を描かれている方なので、興味のある方はぜひ調べてみてください。
- アーティスト: MOWMOW LULU GYABAN
- 出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC
- 発売日: 2009/11/11
- メディア: CD
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- アーティスト: モーモールルギャバン
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2010/06/23
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いかがでしたでしょうか。すごく良い曲なので、興味のある方はぜひ買ってみてください。モーモールルギャバンのファンが少しでも増えたら嬉しいです。
こちらからは以上です。
ありがとうございました。